怪我の時の経過と気をつける事

2019年11月23日 ブログ, 新着情報

こんにちは!

しみずばし鍼灸整骨院の古谷田です。

すっかり秋になりましたね。

1月並みの気温の日もあったりと、体調を崩したりしていませんか?

今回は患者様から質問で多い「今の状態で気をつける事」についてお話したいと思います。

今通院中の方、これから通院を検討されている方も参考にしてみてください。

 

経過の種類

今のお体の状態によって、経過や日常生活で気をつけることは変わってきます。

ざっくり分類すると急性期、回復期、慢性期の3つに分けられます。

今回はぎっくり腰を例に解説していきます。

 

急性期

ケガの直後から炎症が落ち着くまでの状態です。

この時期をなるべく短縮する事が早期回復に繋がる大切な時期です。

ギックリ腰の場合はだいたい3日から1週間くらいの期間です。

奨励する事

・痛みを感じてからなるべく早めに来院して、炎症を落ち着ける施術を受ける事

 →当院では鍼灸やインディバの施術をオススメしています。

・患部を固定して安静状態を保つ事

 →コルセットや晒を使って確実に固定します。

絶対に避ける事

・不要な外出をする事

 →重力がかかるだけで負担になります。不要な外出は避けて下さい。

・患部を不安定な状態にする事

・無理に体を動かして患部に負担をかける事

 →炎症が落ち着かず急性期が長引きます。

 

眠れないほど痛む場合などは緩和目的に鎮痛剤を飲んだり、湿布を使用しても良いです。

ただこれらが炎症を治してくれる訳ではないので、患部を安静に保つ事は遵守して下さい。

 

回復期

炎症が落ち着いて、傷ついた組織が修復される時期です。

痛みの種類も鋭い痛みから鈍い痛みに変わっていきます。

修復中の筋肉は怪我の前ほどの機能を取り戻してはいないので、

この時期もまだ無理は禁物です。

奨励する事

・体を温めてよく寝る事

 →風邪の治りかけと同様に回復を促す生活習慣を心がけましょう。

・必要に応じて固定をする事

 →急性期ほどではないですが、負担に感じる動作時にはコルセットを使いましょう。

絶対に避ける事

・運動

 →炎症がぶり返して急性期に戻る場合があります。

 

この時期は痛みが落ち着くので油断して無理をしがちです。

焦らずに体の回復を待ちましょう。

 

慢性期

再発防止や予防、元の体力や機能に戻す為の時期です。

痛めた筋肉の修復は終わっていますが、リハビリをしないと機能は元に戻りません。

この時期を軽く見ている人も多いのですが、そういう方は同じ怪我を繰り返します。

奨励する事

・運動(ストレッチや筋トレ、体幹トレーニングなど)

 →機能の回復状態に応じた負荷で段階的に行う事が絶対条件です。

  初めから思い切りやると逆に再発してしまいます。

・疲労のコントロール(マッサージなど)

 →機能の落ちた筋肉は疲れやすいです。疲れを溜めないようにしましょう。

絶対に避ける事

・不要な固定

 →再発防止、予防の為には自分に力で患部の軸を安定させる事が大切です。

  ある程度運動ができる状態になったらコルセットなどは外しましょう。

・痛みがないのに湿布や鎮痛剤を使う事

 →堪え難い痛みがある時だけ使いましょう。

 

どんな怪我も原因があります。

それがその方の生活習慣や不良姿勢によるものならば、予防の方法は自ずと見えてきます。

怪我に学んで、繰り返さないよう日々努力する事が一番大切です。

3つの時期の経過は個人差がありますから、ご自身の経過がどこなのか分からなければ担当者にご相談下さい。