外反母趾と扁平足

2019年10月23日 テーピング, ブログ

こんにちは!!

 

しみずばし鍼灸整骨院の坂田です。

今回は、外反母趾についてお話していきます。

 

外反母趾とは簡単に説明すると親指がくの字になっている状態のことをいいます。

 

<概要>

男女比では、女性に多く見られ、特に中高年に好発します。

原因としては、女性に方が男性より関節が柔らかいことや筋力が弱かったり、足の裏やスネ周りの筋肉が硬くなっていたり

扁平足だったりと言ったことが挙げられます。その他にもハイヒールといったつま先の狭い靴も原因の1つです。

 

<病態生理>

外反母趾は、足の裏の筋肉の中で母趾外転筋母趾内転筋長母趾屈筋長母趾伸筋などと言った筋肉が原因で

起ります。状態としては、母趾外転筋が緊張し、母趾内転筋が短縮した状態です。その他にも親指を曲げたり、

伸ばしたり筋肉の筋力低下などが見られることがあります。さらに、扁平足も伴うので、扁平足に対する治療も

必要となっていきます。

 

<症状>

症状は外反母趾の角度(HV角)の角度が大きくなければ無症状なことが多いです。

HV角とは母趾の基節骨の延長線と中足骨の延長線を結ぶ上の角度の事です。

 簡単に言うと外反母趾のくの字になっている所です。

 

このHV角の角度が10~15°で正常20°以上で外反母趾と診断されます。

さらに外反母趾の中でもHV角の角度が20~30°で軽度、30~40°で中等度、40°以上で重度

というような分類がされます。

他には、外反母趾の状態でつま先の狭い靴を履いたりした場合に外反母趾の出っ張っている部分に

ストレスがかかりそこにバニオン(滑液包炎)という痛みの伴った炎症症状が出現する場合や、外反母趾は、

扁平足を伴っていることが多いのでそれに伴う足底筋膜炎などを起こすことがあります。

 

<扁平足>

ここで、外反母趾の原因にもなる扁平足についてお話しさせて頂きます。

(ここでの扁平足は、内側のアーチの低下のお話です。)

扁平足のアーチに係っている筋肉として前脛骨筋後脛骨筋長母趾屈筋長趾屈筋足底腱膜などが

挙げられます。これらの筋肉が使えていなかったり、硬くなっていたりすることによってアーチが低下して

しまいます。このアーチの低下によって母趾がくの字に曲がってしまい外反母趾になってしまいます

 

<治療>

まず、バニオン(炎症)がある場合は、その痛みと炎症を取り除きます。

炎症が落ち着いたら、次に外反母趾と扁平足に対する治療を行っていきます。

外反母趾テーピング電気療法を使って矯正をかけていきます。必要に応じて指の体操

トレーニングストレッチなどを行っていきます。

扁平足は、電気療法を使って足裏の筋肉やスネ周りの筋肉をほぐして硬さを取っていきながら筋力が

衰えている筋肉に対してトレーニングを行っていきます。

 

当院は、外反母趾や扁平足の治療だけではなく、スポーツ選手のメンテナンスや腰痛や肩こりなどの

慢性疾患に対しても治療を行っているので、身体の不調で悩んでいる方は、是非、ご相談ください!!